真冬のバール鉄道に乗ってみた
世の中には様々な列車があります。
スイスの景勝ルートは多くあり有名ですよね。
でも中・東欧だって景勝ルートがあるんです!
"バール鉄道"の夜行列車に乗ってみました。
何が有名かというと...
"マラ・リイェイカ橋"が見られるルートなのです。
この橋、全長498.8m, 高さ198m と世界一高い鉄道橋として存在しているそうです。
もちろんこのルート自体が山々の中を進んでいくのでスリル満点なのですが、そんな高い橋があるならぜひ見てみたい。好奇心に駆られてつい行ってしまいました。
【切符】
ベオグラード駅で前日購入。
乗車券が2309DIN
3名用寝台が1804DIN
なので、合わせて約4500円ぐらいでした。(1DIN/1JPY)
寝台でなく、クシェットという3段ベッドが左右2つ設置され6人で一部屋という席もあります。もちろんこちらの方が安いですし、ただの座席なら乗車券だけだと言っていました。
窓口で現金のみでの支払いとなります。
英語は難なく通じます。
【ルート】
8時間程度かけてゆっくり進む鉄道ですから、乗ってる間にベオグラードからバール方向へ行く場合、鉄道橋はモンテネグロ側にあるため、見られるのは後半となります。
このルートを夜行で行くと、朝方に鉄道橋を見られる予定
*バールからベオグラードに抜ける場合は朝発の電車に乗ると見ることができます。
【国際鉄道あるある】
定刻は21:12出発しモンテネグロ のバール手前、ポドゴリツァには7:35に到着予定です
ですが海外の鉄道は概ね遅延します。1時間単位で遅延すると考えて良いでしょう。
そして国際鉄道なので、パスポートコントロールがあります。セルビア側とモンテネグロ側の2つのチェックが必要となります。
【実際乗ってみた】
定刻通りにベオグラード本駅を出発。
3名用寝台でしたが、オフシーズンということもあって相席はおらず独占できました。
3段ベッドの真ん中を車掌さんがしまってくれました。
寝台の場合は洗面台も完備。
ただし洗口用の水はないので事前に持ち込みましょう。
また機内販売等はありませんでした。
車掌さんが切符を回収したら自由時間です。
特にすることもないので早々に就寝。
けっこう揺れますので、車酔いが酷い人は酔い止めを事前に飲んでおくと良いと思います。
4時30分頃になるとドアを叩く音がして起床。これからパスポートチェックあるよーと車掌さんが在席を確認していました。
しばらくするとセルビア側の警察がパスポートチェックに回ってきます。
特に何も聞かれることなく、ただ見ただけで出国スタンプもなし。え、いいの??
6時頃になってからモンテネグロ側のパスポートチェックがあります。(同時にやってくれたらもう少し寝られたのに...)
こちらは入国スタンプ押してました。
暗い中渓谷の間をゆっくり走っていきます。
日も登ってくるのは7時頃。
いっこうに現れない鉄道橋。もしかして通り過ぎてしまったのか...と落胆し、もうすっかり諦めていましたが
8時ごろに車掌さんが切符を返却しき来てくれたころ
なんだか今までとは違う長い橋を渡ってました。そう、渡って"ました"
アナウンス等がないのでごく自然に橋を渡ってしまっており
気づいて写真を撮ろうとしたころには渡りきってしまいました。
タイミングとしては
もうすぐポドゴリツァに到着するという頃です。
この橋を過ぎるともうポドゴリツァに到着します。
私はポドゴリツァで下車しましたが、終点はバールなのでそのまま乗っていく方も多数いました。
バール鉄道は、移動だけを考えればバスよりもかなり不便です。
ですがバール鉄道そのものを楽しむために乗るのはかなり有意義かと思います。
ただし、シャッターチャンスを逃さないように構えてください。
スロバキアのブラチスラヴァへ日帰り観光
ウィーンから列車で約1時間強の
スロバキアの首都であるブラチスラヴァ。
ヨーロッパ各国はクリスマスシーズン。色んなところでクリスマスマーケットが繰り広げられているので、ちょうどウィーンに滞在中だったので日帰りで行ってきました。
【ブラチスラヴァまでの行き方】
ウィーンから鉄道を使用。片道約€8(ブラチスラヴァからの復路はなぜか€12でした。)
ブラチスラヴァチケットという、ウィーンとブラチスラヴァの往復とブラチスラヴァ市内交通フリーのお得なチケットもあるのですが
券売機ではそれらしきものが見当たらず、窓口も激混みだったので今回は買いませんでした。
片道8€だからいいやと思ったのですが、復路で価格が上昇したので、もったいなかった。
ウィーンからブラチスラヴァまでの列車は概ね1時間おきに出てます。それだけ需要があるのでしょう。
【中心部】
観光客が行くブラチスラヴァの中心部に集まっており主要スポットは歩いて行ける距離です。
中央駅からは徒歩で行く場合は約15分ぐらい。
路線バスでも行けますが、私は節約(ブラチスラヴァチケットが買えなくて悔しかった)のために徒歩で中心部へ。
実は中心広場には日本大使館が鎮座しております。さりげなく、ひっそりと。
でも特に用事はないので写真を撮るだけにしました。
【クリスマスマーケット】
クリスマスマーケットはその広場を中心に開催されているようでした。
屋台は特別安いというわけではないです。
というのもスロバキアの通貨はユーロ。屋台で2〜3ユーロと表記されても、ウィーンのマーケットと同じような値段なのです。
レストランでしっかりと食事したり、他の地域に行けば物価の安さを感じられるのかもしれません。
【ブラチスラヴァ城】
中心広場から標識を見ながら坂道を道なりに15分歩くと(あくまでトラムは使わない)
ブラチスラヴァ城に到着します。
4つの塔を持った珍しい形から、"ひっくり返したテーブル"と呼ばれているそうです。
たしかに綺麗な長方形でオレンジ屋根の塔を4つ持っている容姿はテーブルの様でした。
高台にあるので、敷地内からはドナウ川を見ることができます。
内部の見学は可能なようですが、月曜日は休館です。お気をつけください。
私は残念ながら...
ウィーンからの日帰りだったので、ポイントを摘まんだ観光になってしまいましたが
街はのんびりと落ち着いた雰囲気だったので、新しい発見を求めてまた訪れたい場所でした。
元ワーカホリックはホリデーに混乱する
ちょっと夢のない話をしようと思います。
ワーホリ期間中って、みなさん何をしているのでしょうか。
というのも、ワーホリっていうと、
語学学校行って現地で日常困らない程度の言語レベルをつけてから、仕事をして、週末は遊ぶというスタイルが一般的なお話として聞いております。
そしてみんなワーホリ最高!とキラキラした感想を持っているような気がして。
しかし、自身の場合、
日本にいるときは、所持する3種の資格を存分に活かした結果、一般的な31歳以下が得られるそれを遥かに超える収入を得ておりました。酷いときは4つの仕事を掛け持ちしてたんですけど...
その分、昼夜関係なく、1日休みもありませんでした。夜中に仕事が終わったら2時間仮眠を取り次の仕事に向かう生活。
でもそれが普通だと思えるぐらいワーカホリックでした。
そして今、その仕事から抜けて、さぁ自由に1年間過ごして良いよと言われている状況に置かれているわけですが...
何をすれば良いのかなと。
語学学校→日常会話なら困っていない。ビジネスレベルの外国語は今のところ必要ない。
仕事→ポーランドの時給...(ごめんなさい)
観光→毎日だと飽きる。
とまぁこんな感じです。友人から言わせると、なんて羨ましいニートの悩み!とのことですが
ニートもニートで辛いんだなと実感しています。いかんせん、"消費"しかないわけですから。
今まで分刻みで働くのが当たり前だった人間が、24時間予定は未定の状況に置かれると
混乱します。
何かするぞ!と明確な目標があると違うのかもしれませんね。
とりあえず今は、クリスマスマーケットの時期には各国を周るかな〜と考えていますが...そのあとは未定。
ワーホリだけど、全然キラキラしてない...(笑)
これは後々、ワーホリ失敗例の代表にならないでしょうかね。
サンマリノ共和国に長期滞在してました。
昨日TBSの世界遺産がサンマリノを特集していたので思い出したかのように。
【サンマリノ】
イタリアのふくらはぎあたりに位置する世界最古の共和国。
歴史地区とティターノ山が世界遺産登録されています。
面積61.2平方キロメートル
人口約3万人、在留邦人は7人らしい。
公用語はイタリア語
ルパン三世新シリーズの舞台です。
そんなサンマリノへは、イタリアのど真ん中に陣取っている関係で必ずイタリアから入らないといけないわけです。
イタリアのリミニからバスを使って行きましょう。
駅前交差点を右に曲がって道なりに進んだところにバス停があります。5ユーロだったと思います。旧市街まで1時間ぐらい。
もちろん行こうと思えば自転車でも行けます。クライマーにとってはテンション上がるぐらいの坂道が多数。
【ホテルとレストラン】
サンマリノの主要産業は観光とも言えるくらいGDPの半分以上を観光産業が占めているようで、中心部にはホテルがたくさんあります。1泊平均6000円〜10000円ぐらい。ホステルだと2500円ぐらい。
私が泊まったのは【Hosteria da Lino】というホテル。
写真はホテルの入り口ですが、レストランでもあるこの施設。地元の方で賑わうくらい人気のお店なようです。
パスタが絶品なのでぜひ食べてみてください。
【旧市街】
サンマリノの観光中心部へはロープウェイから行くのが便利です。往復4.5ユーロ。15分毎で運行しています。
旧市街へは3分ぐらいで到着します。
サンマリノの街を一望できるので、朝から晩まで楽しめる展望なんです。ちなみに霧も出やすい立地でもあるので、霧にのまれた街も幻想的で素敵でした。
旧市街は、坂道でアップダウンの激しいところ。また迷路のように入り組んでいます。かならず歩きやすい服装で行きましょう。
私は試しにハイヒールで歩いてみましたが、脚がとんでもないことになりました。
リベルタ広場には、サンマリノの政庁舎【プッブリコ宮殿】があります。日本の国会にあたる施設なんですが、意外とこじんまりしています。衛兵が警備していますが、全体的にのんびりとした雰囲気でした。見学も可能です。
そしてサンマリノにはいくつか教会がありますが、旧市街中心部でとても目立つ教会が【Basilica di San Marino】という教会。これルパン三世が結婚した教会らしいです。
またこれのほかに、聖フランチェスコ教会という、サンマリノ最古の教会もあります。坂道の途中のようで、ここは見逃してしまいました。
これだけアップダウン激しく城壁に囲まれたところですから、中世の時代には敵はなかなか攻め込むのは難しいわけですね。
やっとの思いで登ってきた敵を撃退した武器の一つが石弓なんだそうです。
そしてその石弓は今でも現役のようで、時間によっては石弓を射るところも見ることができます。ロープウェイ乗り場からすぐの場所で、ドンドンと大きな音がしました。
威力がすごい石弓ですから、的から外すのも大変なんだそうです。
実は 9/15〜9/20、10/5〜10/16 までサンマリノに滞在していました。何で2回も?と思われるかもしれませんが、一度行くとハマってしまう魅力があるのです。
治安よし、ご飯よし。
また行こうと思います。
炊飯の方法は千差万別
ホスト宅にて、日本の料理を食べよう!という話になりました。
ホストは昔世界中を旅してた方で、アジアン料理にも精通しています。もちろん日本にも数日ながら滞在したことがあるよう。
冷蔵庫や戸棚の中にはアジアンフードがいっぱい。工夫をすれば日本のご飯も簡単に作れそうな環境です。
さて日本の料理に欠かせないのは
白いご飯
ホスト宅にも寿司米なる白米があったのでこれを炊くことにしました。
一合が180ml で3合分洗い
30分ぐらいつけ置き。
炊飯器の3合ラインに合わせて水分調整し
スイッチオン
蒸気がモクモクと出て
20分経過するとスイッチが切れます。
さぁあと20分ぐらいは放置しようと思ったら
ホストがおもむろに蓋を開けました。
え! と私の頭は一瞬フリーズ。
「はじめちょろちょろ、中ぱっぱ。赤子泣いても蓋とるな」と言うように、炊飯のポイントに炊き上がり前の蒸らしが重要となります。
蓋を開けてしまったご飯はびちゃびちゃ。
「ししゃも。水多いよ…」とホストより。
なんかすみません。笑
ではホストの炊飯の方法を聞いてみると、なんでもアジアは水少なめで、蒸らしがほぼ無いんだそう。調べたら香港では炊飯途中で蓋も開けてしまうと他ブログでもありました。
そうすると、おかずと混ぜると美味しい水分少なめのご飯が炊き上がります。
アジアで過ごしたホストとしては、こちらの炊き方が基準ですから、日本の家庭科で習った炊き方の私とは水分調整から違ってくるわけですね。
なるほど…。
もちろんご飯はご飯なので、味は普通に美味しいです。コシヒカリが〜とか、贅沢言ったらキリがないですから。
盛り付けは、ふんわりと茶碗に盛るのではなく、型にはめる感じの盛り方。
あぁ、中国を旅したときに、こんなご飯よく見たなーと思い出しました。
あとは簡単な茶碗蒸しを作って完成。これにはホストも喜んでいたので良かった…。
これも文化だなーと、差を楽しんでます。
しかしホストには日本のモチモチご飯を体験してもらいたい!!
ヨーロッパ鉄道の時刻表はRail Plannerで確認
ヨーロッパ内の移動で鉄道を使うとき、便利なアプリをご紹介します。
その名も
【Rail Planner】
ヨーロッパの鉄道およびフェリーを網羅している時刻表アプリです。
ただの時刻表なんですけど、これが非常に便利なんです。
なぜかと言うと...
オフラインで時刻表が確認できるから
普通ですよね。でもこれってすごく重要。
ヨーロッパは陸続きで他国と繋がってますから、一駅違うと国が違うこともあります。
Wi-Fiはあるのか、持っているSIMは使えるのか
また国によっては時間に非常にルーズ。時間通りに着かないことは多々あります。
日本であればほぼ定刻通りになので問題ありませんね。
でも他の国では遅延は日常茶飯事。
さてあなたはドイツで鉄道のチケットを買いました。目的地はイタリアのボローニャとします。
電車に乗って、1回の乗り換えが必要ですが乗り換え時間は10分。でも乗り換え前の電車が10分遅れて乗り換えに失敗してしまいました。
新たなルートを探さなければいけません。
(だいたいチケットはそのまま使っても大丈夫と言われます)
こんなときにオフラインでルートを検索できるのがRail Plannerなんです。
使い方は
出発地と目的地、日付けと時間を入力
オプションには
経由地(Via)
直行便だけか、予約が有無、ハイスピードか等々があります。用途に合わせて選択してください。
検索すると
選択した時間帯の鉄道一覧が表示されます。
6:27だと7時間55分ですが5回の乗り換えが必要。また鉄道だけでなくフェリーにも乗ります。
6:28の鉄道だと
9時間52分かかりますが、乗り換えは2回ですね。
では6:28の鉄道に乗ります。
自分は今どの辺にいるのか。
アプリには停車駅が全部表記されます。
また時間に合わせて左端の緑のバーが消えていくので、どこにいるのかの目安になります。(あくまで目安なのが悲しいですが)
非常に便利でしょう?
しかし、何度も言ってしまいますが、
あくまでもオフラインの時刻表なので、安いチケットとかを買えるわけではありません。
チケットの検索方法はまた別の記事でご紹介します。
イタリアの直火式エスプレッソの淹れ方
イタリアへ行くと、友人たちにやたらとコーヒー飲む?と聞かれます。それだけコーヒー文化が身近なようです。
こと日本ではそんなにコーヒーを飲まない私ですが、飲むとしてもラテのような軽いコーヒー。
しかしイタリアはエスプレッソをぐいっと飲むのが一般的なようです。
今回はホスト宅でエスプレッソを入れる機会があったのでご紹介します。
(厳密にはサンマリノ共和国のホスト宅ですが)
使うのは【マキネッタ】という直火式のコーヒー器具。
パーツは
上部ポット(サーバー)、下部ポット(ボイラー)、フィルター(バスケット)の3つから成り立ちます。
まずは下部ポットに水を入れます。ラインが引いてある場合はそこまで。
下部ポットにフィルターを被せます。
フィルターに、細挽き(パウダー状)のコーヒー豆を乗せます。
マイルドを好む場合はふんわりと乗せますが、ビターを好む場合はこの時に豆をプレスします。
上部ポットを繋げて、蒸気漏れのないようしっかりと締めます。
そのままマキネッタをコンロの火にかけます。
5分ぐらいたつと
コポコポ、カラカラと音が始まります。
そのまま1分ぐらい待つと、下部ポットの湯がフィルターを通過し、上部ポットにエスプレッソがたまります。
これで完成。
かなりシンプル。
でも初心者の私はタイミングを間違えてエグ味が出てしまったよう。
意外と難しい...。
さて片付けですが、
直火のためマキネッタはかなり熱くなってます。
これによる火傷がけっこうな数あるそうなので気をつけましょう。
1時間ぐらいは触らないようにします。
フィルターの豆のカスはそのまま水道に流してしまって大丈夫なようです。
なぜならこの豆が水道管を綺麗にしてくれるだとか。
もちろん燃えるゴミでも大丈夫とのことでした。
一回体験するとハマってしまうコーヒーのお話でした。